医療相談室/症状

 
●医療相談室のトップへ
●医療相談室:病名から探す

●背中や腰が痛い
■腰・背中が痛い
*青年期・壮年期にかけての腰痛
*中年以後の腰痛
*女性に起こりやすい腰痛
■背中が曲がる

●首や肩が痛い
■首・肩・腕の痛みとシビレ
■中年以後の首の痛み
■四十肩、五十肩の痛み

●手足の関節が痛い、
 動かない

■関節と骨端の病気
■骨と関節の外傷
■先天性の病気
■肘と手の病気
■筋肉と腱の病気
■足ゆび、足爪の痛み
■スポーツ傷害
背中が痛い

■腰・背中が痛い

 腰痛といっても、その姿は多種多様です。腰部の鈍痛、放散痛、電撃痛などの痛みや、腰を動かした時の痛みや安静時の痛みなどさまざまです。
 また、部位的には坐骨神経痛といわれる殿部痛、大腿部痛、下肢痛をともなうこともあります。つまり腰の骨(腰椎)やその周辺に何らかの異常が発生して、その周辺神経が刺激されて生じる痛みが腰痛や坐骨神経痛です。この腰痛症や坐骨神経痛はよく病気の名前として使われることがありますが、けっして病名ではなくいろいろな腰の病気の症状なのです。
 この腰痛をおこす原因は沢山あります。内科や産婦人科や泌尿器科の病気が原因で起こることもあり注意する必要がありますが、ここでは、整形外科に関係する日常多くみる腰痛を訴える病気にはどんなものがあるか、腰痛の発生する年齢との関係からみてみましょう。

*青年期・壮年期にかけての腰痛

 青年・壮年とは何歳あたりなのかが問題ですが、「広辞苑」には、青年は『14、5歳から24、5歳の男子をいう』、中年を『青年と老年との中間の年頃、40歳前後の元気旺盛の頃。壮年。』と書いてあります。従って、青年期・壮年期とは、14歳から40歳前後の元気旺盛で働き盛りとなります。この時期から、良く耳にするギックリ腰が頻繁におこります。
 その理由は、ほとんどの脊椎動物は4本の足で歩いていますが、ヒトは4本の足で歩いていた時代から、長い間にさまざまに変化しながら発達し、起立位で歩くようになったことによります。起立すると、腰椎は重い頭やからだを支えることになります。そのために背骨は身体の中でも比較的早く20歳代から老化変性が始まることとなり、種々な腰痛を発生することとなります。

*中年以後の腰痛

 中年(40歳前後の元気旺盛の頃)以後となると、55〜60歳以後が老年期にあたると考えてよいでしょう。この老年期の腰痛は、男性に起こりやすい腰痛と女性に起こりやすい腰痛に分かれる傾向にあります。
 男性に起こりやすい腰痛: 青年期・壮年期にかけての腰痛の項で、腰は20代から老化変性が始まると述べましたが、中年以後になりますと椎体と椎体の間にはさまりクッションの働きをしている椎間板の老化変性がさらに進行します。 そして、椎間板は弾力性を失いその緩衝器としての働きも失い、椎体と椎体をつなぐ椎間関節に無理な力が加わり変形し、さらに肉体労働による腰の酷使も加わり、椎体辺縁に骨のトゲのようになる骨棘が形成され、次第に椎体の変形が始まります。これらの変形が椎体に接近して走る神経を刺激して、年齢が進むにつれて色々な症状を発生させます。また、中年以後の男性が油断をしてはならない腰痛に、前立腺癌や肺癌の腰椎への転移性腫瘍があります。

  • 長時間同じ姿勢を続けると、体がこわばり、そして体の動かしはじめに腰背部に痛みを感じる
  • 背中が丸くなる(猫背)になり、脊柱の動きが悪くなる
  • 動作時に痛み、安静により軽快する腰痛
  • 一定の距離を歩くと腰痛、下肢の痛みやシビレ感・脱力感がおこり歩けなくなるが、腰をかがめたり、座ったりすると再び歩けるようになる
  • 安静時に続く頑固な腰痛や動作時の腰背部の激痛
    • 脊椎への転移性腫瘍

*女性に起こりやすい腰痛

 女性は、一般的に55歳を過ぎると、骨からカルシウムが溶け出し骨の量が少なくなり、骨がもろくなることがあります。この原因は、老化や閉経による女性ホルモンの減少ですので、中年以後の女性に多くみられますが、老人の男性にもみられます。また、関節リウマチや関節リウマチなどの治療で使われるステロイドなどの薬が骨をもろくする原因となります。しかし、骨の量が減り、もろくなっただけでは慢性の腰背部痛が続く程度で大した症状は現れません。もろくなった骨は転んだり、中腰で物を持上げようとしたりした時に簡単に折れてしまいます。背骨が折れる(脊椎の圧迫骨折)と体を動かす時に腰・背部に激痛がはしり、そのうちに腰や背中が曲がってきます。
 もちろん、男性に腰痛を起こす病気は、女性にも起こりえますが、閉経後の骨量減少(閉経後の骨粗鬆症)は中年以後の女性の代表的な病気です。中年以後の女性にも油断をしてはならない腰痛に、乳癌癌や肺癌の腰椎への転移性腫瘍もあります。

  • 慢性的な腰背部痛
    • 脊椎骨粗鬆症・変形脊椎症の初期
  • 立つこと、寝返り動作での腰背部の激痛
    • 脊椎骨粗鬆症による脊椎の圧迫骨折、脊椎への転移性腫瘍
  • 脊椎の変形(背中が曲がり、身長が縮む)
    • 脊椎骨粗鬆症の慢性期
TOP↑

■背中が曲がる

 学童期、思春期の女子に、背骨の弯曲が自然に進行していく病気があります。早期には痛みなどの自覚症状がないため発見が遅れこともあります。進行すると脊柱は側方弯曲にねじりも加わりも痛みや、内臓が圧迫され苦しくなったりもします。

 その他に、背中が曲る病気には、中年以後の腰痛の項で述べました脊椎骨粗鬆症による脊椎の圧迫骨折や変形性脊椎症があります。

TOP↑

  片山整形外科記念病院
copyright (c)2003, KATAYAMA Orthopedics Memorial Hospital allright reserved.