症状・診断
朝起きたとき突然の頸部の激痛のために、首を動かすことができない状態、 中年期におこることが多いものです。夜間の寝返りで老化変性の始まった頸椎が無理な姿勢や運動のために、椎間関節の不適合を生じておこる症状と考えられていま す。首をねじる運動はわずかにできますが、前と後ろへ曲げる運動は痛みがあって強く制限され、側頸部に圧痛もみられます。頸部の朝方の激痛と運動制限の特徴から診断は簡単です。
治療
頸部に厚く包帯を巻き、安静にします。圧痛部への局所麻酔薬の注射で劇的に痛みがとれることがあります。通常2~3日で痛みは軽くなります。1週間以上もつづくときは、頸椎の腫瘍や炎症を考えなくてはなりません。