キーパンチャー病

上肢作業に従事する人(タイピスト、マーケットのレジ係、キーパンチャー、ピアニストなど)には、一定の姿勢で、指を連続的な動作でくり返し長時間使用するため、筋肉の疲労をきたし首・肩・腕を中心に、いろいろな症状が発生します。それが、キーパンチャー病で、一種の職業病とされています。

しかし、症状の発生は作業要因だけではなく、姿勢のわるい人に発症しやすく、精神的素因にも関係するケースが多いようです。たいがいは就労後6か月以後に発症し、女性に多いのも特徴です。

症状

首や肩のこり、上肢の倦怠感、腕や指の痛み、しびれ感、冷感、目の疲労、精神集中力や思考力の低下など、自覚症状が強いわりには、他覚症状が微弱です。

治療・予防

十分な休養、運動療法、温熱療法、マッサージで症状は軽減されますが、作業を再開すると再発しやすいので、職場の環境改善や転職なども必要です。