外反母趾

外反母趾は、足の親ゆびがそのつけ根の関節の部分で外側に曲り、そして前足部が内側に突出した変形であり、その突出した部分にある滑液包が 炎症を起こし痛みを生じます。

足のゆびの最もよくみられる変形で、女性に多くみられます。その原因は

(1)ある種 の先天性異常
(2)筋肉の緊張の欠如や靭帯の緩みに肥満やリウマチ性炎症が加わり変形が増悪する
(3)先の細い靴による足先の締め付け

などであります。

症状

外反母趾の変形が進行すると、足の内側の突出した部分が靴にすれて炎症を起こし、靴を履くことが困難になるほどの痛みを生じます。

治療

変形の進行予防用の矯正装具やパットを使用すること、ハイヒールや先の細い靴を履かないこと、また肥満に注意することが変形を進行させないために必要です。しかし、この変形が発生すると手術以外に有効な治療法はなく、痛みが強いときには変形の矯正手術が行われます。