外反射・内反射

肘のところで腕が外側に曲がっているものを、外反肘といい、反対に内側に曲がっているものを内反肘といいます。この変形は、骨の発育障害でもおこりますが、 多くは子どもの骨折として頻度の高い上腕骨下端の骨折によるものです。

症状・診断

上腕骨下端の骨折は子どもにとってひじょうに重大な骨折です。 この骨折の際に骨端成長軟骨板がこわれると、骨の成長に障害を生じ、それ が原因で肘関節の運動障害や外反肘、内反肘をおこすのです。これが強くな ると美容上不都合な変形をきたします。また、外反肘が増強すると、長い経過中に遅発性尺骨神経麻痺をおこすことがあります。

治療

外反肘、内反肘が美容上耐えがたいほど変形すれば、骨切り術で矯正することができます。遅発性尺骨神経麻痺が現われたら、すぐに手術が必要です。