単純性股関節炎

はっきりした原因がなく、10歳以下とくに5~6歳の幼児に急速に発病して、2~3週間で症状が消退してしまう一過性の股関節炎です。まれには、大人にもおこることがあります。

症状・診断

特別な原因なしに、股関節だけでなく、大腿あるいは膝関節が痛みだして、跛行(足をひきずって不自然に歩くこと)するようになります。そして、股関節に運動制限がみられ、軽く曲げた姿勢になります。微熱が出ることもありますが、血液検査に異常はなく、関節液からも細菌は発見されず、エックス線写真にも、骨の変化はみられません。このような症状から診断できますが、関節に針を刺して黄色透明な関節液が吸引されれば、診断はほぼ確実です。

治療

関節液が吸引されれば症状は消退される場合が多いのですが、そうしなくても、おおかたは安静で治ります。2~3週間以上症状がつづくときは、小児期の股関節痛の原因となるペルテス病、化膿性股関節炎、若年性関節リウマチなどと鑑別が必要です。