オスグッド・シュラッター病

骨の成長は骨の両側端にある骨端線というところで行われます。18~20歳くらいで骨の成長が止まるとこの骨端線はなくなります。オスグッド・シュラッター病は、膝の下の部分の骨端線の病気です。この場所は脛骨粗面といい、膝を伸ばす大腿四頭筋の強力な牽引力を伝える膝蓋腱がついています。小学校6年から中学1~2年の頃の成長期の軟らかい骨端線は、ジャンプやランニングなどの激しいスポーツで、膝の屈伸運動を繰り返していると剥がされてしまい、痛みと骨の膨隆が起こります。

症状・診断

小学校6年から中学1~2年の頃の男子に多く発生し、全力で走ったり、正座をしたりする時に脛骨粗面部に痛みを訴え、脛骨粗面に強い圧痛と進行すると骨の膨隆がみられるようになります。

治療

症状の強い期間は、激しくスポーツをすることはしないことです。ある程度痛みがとれたならば、ゆっくりした運動から開始してもよいでしょう。ストレッチを続けることやオスグット-バンドを膝蓋腱の上に巻くことも効果があります。